【完】ボクと風俗嬢と琴の音
「大輝も色々あるやつでさぁ。
最近はちょっと疲れ気味だったから…
デリヘルでプレイをするよりかは…話が出来る楽しい子にしてくれって言われたから
誰かに話聞いてもらいたっかったんじゃないかなー。
ほら、ココちゃんてお客様アンケートでも一緒にいて楽しかったとか会話が上手って声が多いから
まぁだからココちゃんに行ってもらったんだけど…何か逆に嫌な想いさせちゃったなぁ」
「そうだったんですか…」
確かに…
わたしもツンケンしすぎたかもしれない。
あの人……ただ話を聞いてもらいたかったのかもしれない。
もう会う事はないと思うけど
少しだけ申し訳ないことをした。
いつもより早めの帰宅。
今日からハルは家にいない。
帰りの電車の中でハルに愚痴のラインをいれた。
「聞いてよっ!
今日客に本番強要されて無理やりやられそうになった!
ほんとついてない。厄日かもしれない。
帰って琴音に癒してもらいます」
はぁ~~~~~~~~~~。
深いため息が出る。
まぁ、軽々しく見られる職業であって
お金でどうとでも出来る女に見られるのは仕方がない。