【完】ボクと風俗嬢と琴の音
「顔とかも別にタイプではなかったし
でも何かご飯食べに行くようになって
一緒に過ごしてる時間が楽しいなぁって思い始めたら
優弥くんから連絡来るのが嬉しくなっている自分がいて…」
それって
それってさ……
どう考えても恋じゃん?!
恋はするものではなくて、落ちるものって使い古された言葉。
それを今、送りたい。
表情をコロコロ変えながら優弥くんの話をするユカリは
恋する乙女そのもので
誰から見てももう好きになってるじゃん!!
「それで…優弥くんは何て?」
「何か…それっぽい事は言ってくるけど
ハッキリ付き合おうとか言われたわけじゃないし…
もしかして水商売してるから軽くてすぐヤれるとか思ってんのかな?」
「や!それはない!絶対ない!!」
ハルから何となくユカリを良いと思ってると聞いていたわたしは
必死に否定した。
何であんたが分かんのよ。とユカリからの冷静なツッコミ。