【完】ボクと風俗嬢と琴の音

最もらしい事を言うのはいつだってユカリの役目だった。
実際はユカリとホストに飲みに行けば朝までコースになりそうだったし
そしたら明日の仕事にも支障が出そうだし
それに…琴音にだって朝まで会えない。…寂しい。



そんな事を思い始めたのはいつからだったのだろう。
もしかしたら出会ってから一緒に暮らし始めてからずっとだったのかもしれない。


意外な言葉に、ユカリは目をぱちくりさせた。



「何か、琴子変わったね」


「へ?そう?」


「新しく一人暮らし始めて本当に変わった…。
前なんてその日暮らし上等ー!とか言ってたのに
最近はホストに行こうってあたしが言っても断るし…」


「そりゃーもう20歳だもん…。
ゴミみたいな生活ばかりしてらんないよ…。
お金だってちゃんと貯めて行かなかったら将来ホームレスコースだよ、あたしなんて…
だから、ねぇ?」


「やっぱり変わったよ。前まではそんな事絶対言わなかったくせに。
はぁーーーーー、まぁ仕方がないっかぁ。仕事ちゃんと行こうっと」


「そうそうそれがいい!!!
優弥くんと進展があったらまた教えて!」


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