【完】ボクと風俗嬢と琴の音
正確には、ハルの猫なのだが。
携帯の画面を見せると、大輝は顔をしかめた。
「猫ってーか動物嫌い。
何にも出来ないくせに面倒見る人間の気が知れないね。
俺の人生の役にも立たない」
うわぁ…やっぱり嫌いかも。
そりゃさ…わたしだってハルに会って、琴音に出会うまで動物なんてそこまで興味はなかったけどさ
「何も出来なくても動物は私たちに癒しをくれるんですぅーゲフッ」
おっとお!!思わずゲップが出てしまいましたわ!
高級料理の食べすぎだったかしらぁ?!
わたくしとしたことが!!
「あんた、マジか。女のくせにゲップとか…」
「女とか男とか差別やめてくださいよ。
そんな小さな男だとは思いませんでした」
それほど大輝の事知ってるわけじゃないけど。
「あーあーすいませんでしたぁ。
てゆーか癒しなら動物じゃなくて女に求めるわ」
「あ!じゃあプレイされますか?
ちょっとお腹が重くて動きが鈍くなるかもしれませんけど出来ますよ!
話しててもヤってても料金は同じですから、それならばヤらなきゃ損でしょ!」
「別に
あんたに相手にしてもらわなくても困ってないんでね。
彼女はいないけどヤル相手なんて沢山いるし
お金払って女に相手してもらった事もないし」
やっぱ生意気。