【完】ボクと風俗嬢と琴の音
彼女が連れてきた場所は歌舞伎町の外れの
見た目からして昭和ちっくな感じのお店で
そして、見た目以上に店内は賑わっていた。
カウンター席しか空いてませんけどー!不愛想な店員がそう言って
わたし達は狭い店内のカウンター席に通される。通路まで狭いけど、なかなか風情のあるお店だ。
「すいませーん」
カウンターで飲んでいるサラリーマンの背中をすり抜けるように席につこうとした瞬間だった…。
「「あ…」」
ユカリとわたしの声が重なって
誤魔化すように両手で口を塞いだ。
サラリーマンふたりぐみ。
奥の席に、ハルが座って、変な顔をしてこちらを見た。
でもユカリの視線は手前の男の人へと向かっているのがすぐに分かった。
「優弥くん!!!」
「ユカリちゃん?!」
げぇ!!!!!!
何故こんな広い街で
何軒もお店がある中で
偶然同じ店に飲みにきている。
確率何パーセントだよ。
「わぁ!偶然!」
「本当に!すごい偶然だね!つーか久しぶり!」
「うん、本当に久しぶり!」
「えーお友達と一緒?良かったら一緒に飲もうよ!」
「いいのー?」
全然良くない。
ユカリと優弥さんから見えないようにハルへ手でバツ印を作った。
見た目からして昭和ちっくな感じのお店で
そして、見た目以上に店内は賑わっていた。
カウンター席しか空いてませんけどー!不愛想な店員がそう言って
わたし達は狭い店内のカウンター席に通される。通路まで狭いけど、なかなか風情のあるお店だ。
「すいませーん」
カウンターで飲んでいるサラリーマンの背中をすり抜けるように席につこうとした瞬間だった…。
「「あ…」」
ユカリとわたしの声が重なって
誤魔化すように両手で口を塞いだ。
サラリーマンふたりぐみ。
奥の席に、ハルが座って、変な顔をしてこちらを見た。
でもユカリの視線は手前の男の人へと向かっているのがすぐに分かった。
「優弥くん!!!」
「ユカリちゃん?!」
げぇ!!!!!!
何故こんな広い街で
何軒もお店がある中で
偶然同じ店に飲みにきている。
確率何パーセントだよ。
「わぁ!偶然!」
「本当に!すごい偶然だね!つーか久しぶり!」
「うん、本当に久しぶり!」
「えーお友達と一緒?良かったら一緒に飲もうよ!」
「いいのー?」
全然良くない。
ユカリと優弥さんから見えないようにハルへ手でバツ印を作った。