【完】ボクと風俗嬢と琴の音
「ねぇ!ユカリたち上手くいくかな?」
「いやーそれは上手くやるでしょ。
あそこまでお互いの気持ちバレバレなのに、よくもまぁ今まで意地ばっかはってきたもんだよ。
大人のくせに」
「大人だから意地も張らなきゃいけない事も多いのかも。
でも優弥さん優しそうな人で安心した~。あたしにもすごく気を使ってくれてたし~
あんな人がユカリの彼氏だったら安心だぁ~上手くいくといいね~」
「ユカリちゃんも優弥の事が好きなのはたから見てバレバレだったし
俺も安心したよ。
こっちは笑いを堪えるのに必死だったんだけど……」
「もぉ~ハルがさぁ~もっとフォローしてくれてもいいのにー」
「ごめんって。こっちだって頭の整理がついていかなくって」
「そーいやユカリも言ってたけど、山岡さんってやっぱり有名な子なんだねぇ」
「大学でミスキャンパスみたいのにはなってるって噂で聞いた事あったけど
でも一緒にいたら人が振り向くし…
やっぱり俺には不釣り合いな人だと思うよ」
相変わらず弱気なハル。
馬鹿じゃんね。
何にも思わない相手と何度も食事に行ったりするわけないじゃんね。
いい加減気づけよ、鈍感。
山岡さんはハルからの告白待ってるんだよ。
ほんっと!!女心分からねぇ奴ァー。