【完】ボクと風俗嬢と琴の音
10.晴人「君の笑顔が好きだ、それ以上の理由はいらない」




10.晴人「君の笑顔が好きだ、それ以上の理由はいらない」








11月半ば

とある休日。

いつもは掃除をして、綺麗になった家でゴロゴロと琴音と過ごす幸せな休日。




日曜日
琴子と休みがかぶって
とある頼み事を彼女へした。
そんな訳で、休日に珍しく会社以外で都内まで出向いて
お洒落な若者が集う自分とは不釣り合いなショッピングモールにいる。




「ハルーーーー!見てーーーっ!
このワンピースちょ~可愛いのぉ~!」



12月の始め
山岡さんと都合が合った休日に水族館へ出かける事になった。
琴子は普段のハルの服でいいじゃん。と余り乗り気ではなかったけど
山岡さんと出かけるのに変な服を着ていくわけにはいかないんだ…!


もし会社で「井上さんってすごくダサいんですよぉ~」とかばらされてしまったら生きていけないし
いや、山岡さんに限ってそんな事をするわけがないのだが



日曜日の新宿は、吐き気がするほど人がいる。
どこから沸いてきて、そしてどこへ帰って行くのか
面積としては決して大きくはない街なのに、どこから集まってきて皆どこにおさまっていくのだろう。

乗り気でなかった琴子は
すっかりと自分のショッピングを楽しんでいる。
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