【完】ボクと風俗嬢と琴の音
「琴子、さっきね
天気予報見たんだけど
明日は雪だって」
「え?!」
「どーりで寒いはずだわ。ぶるぶる震えちゃってるもん。」
「えぇーそうなのー?雪遊びしたぁーい」
「するか?」
ニヤリと笑いながらそう言ったら
するするーと両手を上げて笑った。
「雪がっせーん!ゆきだるまー!かまくらー!」
「いやいやこっちの雪でなんて…
ちっさな雪だるまは作れるかもしれないけど
かまくらを作るのにどれだけ雪が必要かあなた分かってないでしょ?
それにこっちで降る雪と北海道の根雪は全然種類が違う」
「雪にも~種類があるものですかぁ~?」
「あるものなので~す…」
「北海道行ってみたいなぁー」
「行くか?一緒に」
そう言ったら琴子は口を開けたままボンヤリと俺を見つめた。
「じょーだんだよっ。俺か琴子がいなかったら琴音がひとりぼっちになっちゃうじゃん」
「あはは、だよね~~
雪合戦して、小さな雪だるま作ってー
寒いのっ物凄く寒いから、毛布が欲しいっ」
「いいね、買いに行こう。ついでにコタツも買おう」
「いいのぉ?」
「いいよ。そんで帰りにご飯食べに行こう。
何食べたい?定食屋?ラーメン?」
「ん~~~じゃあ回転寿司!!!」
「いいよ、行こう」