【完】ボクと風俗嬢と琴の音

「じゃあ」と言ってタクシーから顔を出したユカリは優しい顔をしていた。


「井上さん、琴子はしっかりしてなかったけど最近しっかりしてきて
うるさくて馬鹿なところもあるけど良い子なのでよろしくお願いします」


余計な事が多いな?
けど、ユカリは優しくそう言って、頭を下げた。


「いえ、全然。琴子さんとの生活は楽しいですよ。
だからユカリさんも心配しないで下さい」


「もぉふたりして親かっての!
じゃーね!!!ユカリーばいばーい!」


わたしとハルは、タクシーが見えなくなるまで手を振り続けた。


「楽しいなんてよくゆーわ」


「本当に
琴子との生活は楽しいよ

あ!そういえば忘れてた!」




ハルがいきなり走り出して
それを追いかけるように走り出す。

何なのよ、も~~~~。


空気がとっても綺麗。
ふと見上げた青白い夜空に、月と星が瞬いていた。
思わず笑顔になってしまうくらい、綺麗な夜空だった。




「何コレ………」


「誕生日プレゼント、と
クリスマスプレゼント?」



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