【完】ボクと風俗嬢と琴の音
その後、大輝はこの間言ったスポーツが出来る大型施設がえらく気に入ったらしく
そこでふたりで沢山のスポーツをして遊んだ。
お正月で暇を持て余していた人々が沢山来ていて混んでいたけど
大輝は楽しそうに笑顔を見せていた。
なんだかそれにホッとした。
帰りの車で疲れて、思わずうとうとしてしまうくらいには
「琴子ー、帰るかー?」
「んぅー…今ちょっと寝てた!」
「だからお前は無防備すぎな?そんなんだといつの間にかホテルに連れ込まれるぞ?」
「それは困る」
「大丈夫だ。もう無理にあんな事しやしねぇよ。
つーか無理じゃなくてもしない。
気持ちがないのにあんな事しても全然楽しくないから」
「ごめん……」
「でも気持ちがあれば全然オーケーっ。
俺はあんなでくの坊より全然上手だと思うぞ?」
「そりゃそーかもしんないけどさーそーゆー事をよくも恥ずかしげもなくさぁー」
「あんなに感じていたくせに何を言う」
「だー、止めてってばー
あ、大輝この辺でいいよ」
おう、と言って
マンション近くに車を横付けする。
じゃあ、と言って車を降りようとしたら大輝はそれを引き止めた。