【完】ボクと風俗嬢と琴の音

まるで自分ちとばかりに家の中に案内しようとする優弥。
その隣に、山岡さんの姿が…!!
真っ白い半そでのブラウスと、花柄のフレアスカートを履いている。
この世にその服がこんなにも似合う人がいるのか?!というくらい可愛らしい!


いつもの会社の制服姿もよく似合っていたが
後ろでまとめている長い栗色の髪をおろしていて
「こんにちは」と挨拶した時にふわりと巻かれた髪が揺れた。


「こ、こんにちは!!」


思わずどもってしまう。
その様子を見て、山岡さんはクスクスと笑う。


「今日の飲み会の事で山岡さんと連絡取ってて
晴人の家の猫見に行くんだ~って話をしていたら
山岡さんも猫が好きみたいで来たいって!」


「そうなんです!!
あたし、猫がすっごく好きで!

井上さん、今度出張に行くって聞いて。
あたし実家だし実家の家族も皆動物好きだから
もし良かったら預かりますよ!?」


「えぇ?!」


俺に預かってもらうよりいいだろ?そう優弥は小声で言ってきた。


「そ、それはすごく助かるけれど…」


「おじゃましまーす!!」



今、目の前で起こっている事が信じられなかった。


俺の家に女の子が来たの初めてだよ?! しかもそれが山岡さんなんて!
念入りに掃除しておいて良かったぁ~~~!!!



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