【完】ボクと風俗嬢と琴の音

「何よ……」


「琴子がチュール与えすぎだ…」


「あたしのせいッ?!
そんなん言ったらあたしだってハルの美味しいご飯食べて体重5キロ増えたんだよ?!
それもハルのせいじゃないの?」


「人間と猫様は違うんだ。ねー琴音ぇ~ッ。
それに琴子のは自己管理がなってなさすぎる
糖質の少ないご飯と、適度な運動。ウォーキングなどな?」


「はいはい~分かりましたよ~どぉーせ暇だからしますよぉ~…
それよりハルご飯何食べたい?あたし作るー」


「琴子の作る物なら何でも。
琴子案外料理上手だし、上達は早いし」


「へっへ~まぁね。
じゃあ昼からスーパーにでも行って食材買ってこようかなぁ。帰り遅くなりそう?」


「うーん、何とも言えないけど
会社でデスクワークだけだから、いつもより全然早いとは思うよ」


「りょーかい!頑張ってねぇ」


「あーい、行ってきます!」


会話だけ聞いていれば、仲良しカップル?
はたまた新婚夫婦にも見えるのに
ハルと暮らし始めて、人を送るのも出迎えるのも好きになった。



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