【完】ボクと風俗嬢と琴の音
一通り琴子の肩でくつろいだ琴音は、いつものように座椅子の上に行って体を舐めながら寝る支度を始める。
逃げたり怯えてる様子は一切ナシ。
俺といる時と同じようにくつろいでいる。
「えー何お前~、もう飽きたのかよ~…」
「猫は気まぐれだからね」
「マジかー!
しっかし野良猫見たりとかテレビで見た時とかは1回も可愛いって思った事がなかったけど
猫って可愛いもんだね。
犬と違って人に懐かないと思ってた。
ツンツンしたイメージもあったし、でもこいつはふわふわで綿あめみたいだし人懐っこくて可愛いね」
「いや、それが…
どういうわけか俺以外には懐かない猫みたいなんだけど…」
「えー?もしかしてこいつ…あたしと自分が知能指数同じくらいだと思ってる?」
明らかに落胆した表情を見せた琴音は「おーい!」と体を舐める琴音の体を小突く。
ジーっと琴子を見た後、知らん顔して自分の体を再び舐めだした。
そのやり取りを見て、再び笑いがこみあげていく。
「あははは!!」
「え?!何笑ってんの?
もしかしてあなたもあたしと猫ちゃんの知能指数が同じくらいとか思ってる?!」