エリートパイロットの独占欲は新妻限定
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バトラーに運んでもらったランチをとり、そのままバレのベッドにふたりそろって寝転ぶ。時折吹く風が心地良くて、油断すると眠ってしまいそうだ。
プールではしゃぎすぎたのか、由宇も隣で目を閉じていた。無防備なうえ素肌のほとんどをさらした水着姿。プールからあがったばかりでしっとりと濡れているせいか、妙にそそられて心がはやる。昨夜そのすべてをこの目にしたくせに、隠されている部分を知っているからこそ余計に惹きつけられるのかもしれない。
たぶん由宇本人は気づいていないだろう。チャーミングでいてセクシャルな魅力もあわせ持つ自分のことを。
「由宇」
名前を呼んでみたが反応はない。
起こさないようにそっと近づき、間近でその顔を見つめる。
透き通るほど白い肌にほんのりと赤みの差した頬。唇はさくらんぼのように艶やかで、吸い寄せられるようにして自分の唇を重ねた。
瞬間、パチッと由宇の瞼が開かれる。
「眠ってるのかと思った」
「作戦成功。じっと待っていたら智也さんがキスしてくれるかなって」