田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



私はゴールドヘアを見つめながら、なぜ16歳になるまで存在を隠してきたのか、それまでどこでどんな暮らしをしていたのか、そしてゴールドヘアとはどういう意味の木なのか…。

まるで思い出を語るかのように4人に話した。
4人は私の話を最後まで黙って聞いてくれていた。






「…こんなところかな。どう…?エヴァンとジョシュアは信じてくれる…?」






こんな話聞かされて何て思ったかな…。

オーフェリアの皇女が森で育った田舎者だなんて、公爵家の2人は信じられないかな…。





ドキドキしながら2人の反応を待っていると、私を庇うかのように双子たちが最初に口を開いた。




「2人とも驚くのも無理はないのは分かってる。でも本当なんだ。俺とアレクシスは物心つく頃から姉上の存在は聞いていたし、姉上の生活に必要なものだって皇宮から送っていたんだ」


「アレックスの言う通りだ!姉様は皇宮に帰ってきた後、あのパーティーの日まで毎日皇女として相応しくなるために血のにじむようなレッスンを…」





「分かった、分かったって!2人とも落ち着いてくれよ」





興奮気味に話す双子をなだめたのはジョシュアだった。





「…俺は信じる。シャルロットがわざわざ嘘をつく必要なんて何もないもんな。それに育ちが悪いとか思ってないし。今なんてどこからどう見てもオーフェリア帝国自慢の皇女様だよ」


「ジョシュア…」




彼の優しい笑顔が私の不安な心を溶かしてくれるようだった。
ジョシュアと会う度に私はこの笑顔に救われている気がする。


< 106 / 127 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop