田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



「…そんなにエヴァンが気になるの?」


「そ、そういうわけじゃ…」




私の手を掴むジョシュアの力が強い。

それと一緒に私を見つめる瞳も…。







「違わないよね?…俺よりエヴァンなの?」






その言葉に胸がドクンと大きく音を立てる。





「ま、まだ2人のどちらかって決めたわけじゃ…」






と、言葉を続けようとした私はぐいっと引き寄せられてジョシュアの腕の中に収まっていた。

その力は力強くもどこか優しい温もりのある抱擁だった。








「俺にしてよ、シャルロット…」





「ジョシュア…」





「俺なら一生シャルロットを幸せにする自信がある。危ない時だって俺の剣で守れるよ。エヴァンじゃなくて俺を選んで…」





まるで小さな子どもがすがるように懇願する姿は、今まで見たことのないジョシュアだった。

私だってジョシュアが好きだ。

一緒にいて飽きないし、楽しい。

ドキドキだってする…。






でもエヴァンといる時と何かが違う…。

一体何が違うのかそれは私にも分からない…。


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