田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



「一緒に遊ぶ?」






そう言うと男の子は少し驚いていたけれど小さく頷いてくれた。


男の子は遊具の使い方が分からなかったみたいで、私が教えながら遊んでいると段々笑顔を覗かせるようになり、楽しい時間を過ごした。






「そういえば何で私の後ろに立ってたの?話しかけてくれればよかったのに」


「君の…髪色が綺麗で…」


「あなたの瞳だって同じよ」


「え…?」





男の子は驚いて私を見つめていた。





「あなたの瞳も私と同じ金色でしょ?だから同じ綺麗だね」





私は金色の髪を褒められたのが嬉しくて、同じ色の瞳をもつ男の子にも同じことを言った。




男の子も私につられてにこにこ笑いあっていると、遠くから立派な格好をした大人の男の人が近づいてくる。






「こんなところにいたのか。早く来なさい」


「あっ…」





男の子はあっという間に大人の男の人に連れていかれてしまう。

私は咄嗟に男の子の後を追った。


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