田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



それからひと月が経った頃、アレックスとロレッタ様の結婚式が行われた。

皇族の結婚式というのはとても華やかで、純白のドレスに身を包んだロレッタ様はとても美しく、弟が結婚するということもあってアレクシスが引くほど号泣してしまった私だった。



今となっては四大貴公子の2人が結婚したり婚約したりするものだから、パーティーなどではジョシュアとアレクシスはより令嬢たちに注目されるようで大変そうだ。





変わったことといえばいくつかある。


まずロレッタ様が皇太子妃として皇宮で暮らすようになったこと。
皇后であるお母様との仲も良好で新しく娘ができたことに嬉しくてついつい次期皇后としての教育に力を入れすぎているみたいだ。

実の娘としては少し寂しいけれど、仲がいいことに越したことはないもんね。





それから、皇宮からエヴァンとジョシュアが去ってしまったこと。



私の婚約者選びも終わったことで、それぞれの家へ帰ってしまったのだ。


皇宮でいつでも会えていたのに、今は静かになった2人の過ごしていた部屋を通り過ぎる度に少し寂しさを覚える。

それでもエヴァンと文通したり、大臣である父の仕事の手伝いで度々皇宮に来ることはあるからまだましかな。




そうそう。

ジョシュアに至ってはなんと私の専属護衛騎士として自ら志願したそうなのだ。

今日からまたジョシュアとは皇宮で暮らせる。



私がタイクーン家に降嫁した後もエヴァンとジョシュアとは楽しく暮らせそうで今からわくわくしている。


もちろんラナも一生私についてきてくれると言ってくれたからとても心強い人たちに囲まれて嫁入り後も心配はいらなさそう。


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