田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー
「母上、俺たちも姉上に挨拶ぐらいさせて下さい」
「そうそう。やっと会えた姉様なんだからさ」
そう言葉を放ったのは玉座の横にいた2人だった。
彼らは颯爽と私の目の前にやってきて、すっと跪き、同時に私の両手の甲にキスをした。
と同時に自分の頬が熱くなるのを感じ、思わず両手がビクッと震えてしまう。
男性にこんなことされるのなんて初めてだし…。
しかし彼らはそんなの気にも止めずに触れている手を離そうとはしない。
「お初にお目にかかります。俺は双子の弟の兄の方です。アレックスと申します。」
「俺は弟の方のアレクシスです。姉様の話は昔からよく知っています」
間近で見ると2人とも美男子で、見ているだけでドキドキしてしまう…。
「は、初めてまして…。シャルロットです…。」
おずおずと簡単に挨拶してみると、双子の弟たちはくすっと笑った。
…私、何か変なことでも言ったかな…?