田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー
「姉上、緊張しすぎですよ。俺たちは1つ下の弟なんですから敬語なんて使わないで下さい」
「あっ、そうよね…。弟がいるなんて思いもしなかったし、皇子様の前だからだと思ってつい…」
両親の他に弟という姉弟がいると知って混乱するし、何より私自身皇女だという自覚がまだない。
それに家族揃って美形揃いだし、本当に私がこの家族の一員なのかなと思ってしまう。
場違いじゃないかな…?
何だか気遅れしてしまう。
「あ、あの!私、皇女として一生懸命頑張りますので、これから…どうぞよろしくお願いします!」
私は勢いよく頭を下げて4人に改めて挨拶をした。
私がこの4人の中に入っていけるように…。
それと、自分自身にも言い聞かせるようにと…。
「まあ…シャルロットは離れていても家族だったのよ。そんなに堅苦しくならないで」
「お母様…」
お母様の優しい言葉に私の不安が少し取れた気がした。
「それにしても、こうして成長した娘を見ると言葉にならないものだ。…ラナには感謝しかない。後で褒美を与えなくてはな」
「お父様…!それは是非お願いします!ラナは私にとって大切な人ですから…」
私は少し強めにお願いをした。
重い言い方をするかもしれないけど、ラナは私の全てだった。
ラナが報われないと私が納得しないのもあるから…。