田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー
こうして短い時間の間だったけれど家族の時間を楽しんだ私。
初めて会うからもちろんとても緊張したけれど、私に接する温かさを感じたし、何より皆優しかった。
私が想像していた皇族の家族像とは全然違って安心したのもあってか、広い皇宮の中でも不思議と不安感は消えていた。
「それでねラナ、お父様は穏やかな感じだし、お母様は明るくて質問攻めに合うし、双子の弟は15歳なのに無駄にかっこいいし…もうあの時間が嬉しくて仕方がなかったのよ!」
「皇女様ったら、よほど楽しい時間を過ごされたようですね」
ラナはニコニコと笑いながら私の髪を解いてくれている。
私に用意された部屋はやっぱり皇女だからなのかとても広くてベッドに天蓋なんかついちゃったりして豪華な部屋だけど、私好みに変更してくれたらしくて初めて過ごす部屋なのに落ち着くことができた。
今はこうしてラナと話もしているから尚更だ。