田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



目の前の扉がゆっくりと開かれると、アレックスと共に私はついにパーティー会場へと足を踏み込んだ。


耳が痛くなるほどの大きな拍手の音。
そしてその場にいる全員の視線が私に注がれる。

にこやかに迎えてくれる人もいれば、品定めをするかのように無表情な顔の人、隣の人とひそひそと話しながら私を見つめる人まで様々だ。

そんな会場の雰囲気に圧倒されつつも背筋をしっかり伸ばしてお父様の隣に立つ。
頭の片隅には皇女らしく、オーフェリア大帝国の唯一の皇女として立っているんだと言い聞かせて。
そしてお父様と目が合い、小さく頷いたのを確認すると1つ深呼吸して口を開いた。



「お集まりいただいた皆様、お初にお目にかかります。オーフェリア帝国第1皇女、シャルロット・ヴィアン・フィリス・ラ・オーフェリアでございます。どうぞ、よろしくお願い致しますわ」


簡単に自己紹介済ませ、優雅にお辞儀をすると会場からわあーっと拍手が湧き上がった。

良かった…まずは私という存在を知ってもらうことはできたみたい。


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