田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー



「あらシャルロット。そんなに急いでどうかしたの?あなた予想通り令嬢たちに囲まれて見えなかったでしょうけど、その周りには令息たちも…」

「お母様!大陸の四大貴公子って一体何なのですか!?」


お母様の話を遮って食い気味に質問してしまった。
でもどうしても気になったから…。

お母様は一瞬驚いた顔をしたけれど、すぐにいつものにっこりした表情に戻って私に席につくように促した。


「シャルロットは知らなかったわね。今若い令嬢たちの間ではあの4人が美男子だって有名で大陸の四大貴公子って呼ばれてるのよ。我が息子2人がそう呼ばれているなんて親としてとっても嬉しいわ〜」


そう言って機嫌良く笑うお母様。
確かに親としては自慢の息子だろうな…。


「それで、あとの2人はどなたなのです?」


私が1番知りたいのは残りの2人の方なので、思わず身を乗り出してお母様の側に近づいてしまう。

するとお母様には図星だったみたいで少しニヤリと微笑む。


「あら〜やっぱりあの2人が気になるの?まあシャルロットもお年頃ですものね。…黒髪の子は大臣の息子であるエヴァン・オルグレン・タイクーン。銀髪の子はジョシュア・ハーヴァリー・アディンセル。オーフェリアの騎士団長の息子よ。2人とも18歳で年も近いし、公爵家でもあるからもしシャルロットが結婚するなら丁度いい相手ね!なんならすぐにでも婚約者にもできるわよ。あなたはどちらがお好み…」


「あ、ありがとうございます。でも私は2人がどういう方なのか知りたかっただけで結婚なんてまだ…」


お母様ってば気が早いんだから。
今知ったばかりの人と結婚の話なんてありえない。

…でも私は皇女だからこういった話はなくもないのかな…。


「確かにあなたと過ごした日々はまだまだ短いものね。まだ私の元に娘としていてほしいわ〜」


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