田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー
────そして、気持ちが落ち着いてきた現在に至る。
「シャルロット様?ご気分は悪くありませんか?」
「ええ、ふかふかのソファだし中は思ったより広いし、何よりあまり揺れがないから大丈夫よ」
見た目もそうだけど、帝国製の丈夫な馬車なのだろう。乗り物酔いはしなくて済んでいた。
「それは良かったです」
そう言ってラナは優しく微笑んでくれた。
「…それで、一体どうしてこんなことになってるのか、詳しく教えてほしいわね」
「もちろんでございます。では…」
私の気持ちが少し落ち着いたところで、ラナは事情を説明してくれた。