田舎娘が大国の皇女様に!?ー皇女の暮らしは毎日刺激的ですー
「…失礼するわね、あなた」
「ああルイーズ。シャルロットとの話は済んだよ」
「ええ知っていますわ。聞いていましたもの」
「また君というのは…」
「だって気になって仕方がなかったんですもの!…でもこれでうまく収まるんじゃないかしら?」
「タイクーン家とアディンセル家のことか」
「ええ。どちらに嫁がせても私たちには利益になるわ。それにあの子が選ぶのだから最終的には納得がいくはずよ」
「でももし他国の王子が新たに結婚を申し込んできたら…」
「皇帝陛下としてはそちらの方がよろしくて?」
「欲を言えばそうなるな。ただシャルロットだけでなくアレックスとアレクシスもいる。あまり心配はいらないさ」
「そうだといいのだけれど。シャルロットのことが可愛いのはわかるけれど、あの2人についても早めに考えてもらわないとね」
「ああ…分かっているさ」