堕とすのはだーれだ!
「いや、明日も仕事あるし帰るぞ。あ、送っていくんで」

『じゃあ、お願いします』

「はい」


電話を切って、お会計して、タクシーで穂香の家までとりあえず送ってもらう。
大学のころからの付き合いだし、家にも行ったことあるから知ってるけど、幼馴染みさんか。
まぁ、少し聞いたことはあったけど。



「ほら、穂香着いたぞ」

「んー、家?」

「あぁ、おっと、気を付けろって、酔いすぎだろ…明日大丈夫かよ」

「んー、多分」

「多分って…ほら家の鍵は?」

「鍵ー?えっとー…」


穂香がバックを漁ってると、穂香の家の隣の家からガチャとドアが開いて男の人が出てきた。


「あ、穂香」

「あー、晴馬だー!」

「あ、どうも」


へえ、この人が幼馴染みの晴馬さん。
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