堕とすのはだーれだ!
「すいません、ありがとうございます」

「あー、いえ、誘ったのは俺なので…すみません、ここまで飲むと思わなくて」

「諒太だって飲んでたじゃん!」

「俺はちゃんと考えて飲んでるって言っただろ」

「ふふっ、やっぱ諒太、案外しっかりしてるねー」

「案外ってなんだよ、前から真面目だっつの」

「あ、鍵合ったー」

「あー、じゃあ俺はこれで失礼します」

「あぁ、はい、ありがとうございました」

「諒太、また明日ねー」

「あぁ」


タクシーに乗り、運ちゃんに家の住所あたりを伝えて送ってもらう。
あー、ほんとあいつは能天気だ。


あの幼馴染みもぜったい狙ってるだろ、穂香のこと。
まぁ、幼馴染みってことは距離も近いし、ライバルだとしたら結構厄介だよなぁ…

少し酔った頭でそんなことを考えながら、窓の外を眺めていた
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