【完】君に惚れた僕の負け。

「ちょっとお手洗い行ってくる」



唇をとがらせたまま、女子トイレの方へ向かう。


ちらっと振り返ると朱里くん、すっごい笑ってるんだよ?


信じられないよね?




でも、女子トイレから出るころには怒りも収まってた。



はーすっきりー。



と、目を上げたら朱里くんが夜のお仕事をしていそうな風貌の女性に声をかけられている。



目のやり場に困るほど胸のあいたセクシーな服を着たあんな人に!



……っ、でもあの服可愛い。ちょっと着てみたい……。


< 103 / 421 >

この作品をシェア

pagetop