【完】君に惚れた僕の負け。
って、そうじゃない!


「朱里くん!」


あたしは慌てて朱里くんの手を引き、とにかく走った。


「ここまで……っ、くれば……」


大丈夫かな。


はぁもう、油断も隙もない……。



「大丈夫?朱里くん……」



ぜったいひとりにさせられない。


きっと悪いお姉さんに連れていかれちゃうから。



あたしは朱里くんの隣で厳戒態勢。



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