【完】君に惚れた僕の負け。
そんな今日はテスト前ということで短縮授業。



さっさと帰って、リビングで恋々を待っていた。



「ただいまぁ~。朱里くん今日もはやいねー」


のんびりした声に一気に癒される。



リビングに入った途端、「勉強してるの?」って目を見開く恋々。



「来週テストだから」


「だよねぇ……。あたしも勉強はじめようかなぁ」



なにそのしぶしぶやる感じ。



そうやって定期テストをないがしろにするから受験で焦るんだよ。



いいけどね。俺と同じ学年になってくれても。



あれ?それ最高じゃん。



「恋々は別に勉強しなくていいんじゃね?」



「でも去年補習ばっかりで夏休みずっと学校だったから」



夏休み、恋々だけずっと学校?


聞き捨てならない。


「それはダメ。一緒に勉強しよ」




俺が死ぬ気でみてやるよ。




< 121 / 421 >

この作品をシェア

pagetop