【完】君に惚れた僕の負け。
「恋々。俺お茶飲みたい」
「あたしもー」
ぱっと顔を上げる恋々はほわわーんとした笑みを浮かべて。
ウェーブの髪がふわりと揺れる。
「ついでにあたしおやつも食べたい」
「ん。ちょっと休憩しよっか」
「わーい」
地球が回るのと同じくらい自然に、よいしょと立ち上がっているのは俺で。
「ありがとう」と恋々はほわわーんと言う。
それを見たら「なんでもするよ」って気になってる。
……とんだ魔力だ。