【完】君に惚れた僕の負け。
煩悩をぶつけるかたちで勉強再開。



たった10分そこらで恋々はうとうとし始めた。



窓から差し込む穏やかな陽ざしに正座を崩した足元が照らされて。



こくん。と船をこいでは目を開けて、またうとうと。



まとう空気さえ……かわい。



膝のうえに広げられていた参考書が滑り落ちた。



「……あっ」



そのまま倒れそうになった恋々の頭は何とか抑えられたけど。


「寝てるし……」



鈍感力と睡眠力を鍛えすぎ。


でも気持ちよさそうな寝顔見てたら、思わず笑みがこぼれた。


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