【完】君に惚れた僕の負け。
「ただいまぁ~」
玄関にはいると、家は煌々と電気がついている。
朱里くん、帰ってるんだ。
今まで気づかなかったけど、玄関でそろえられている朱里くんのスニーカーをみると、胸があったかくなるんだ。
そして、蘇るあの会話。
『あたしのためってこと? 』
『それでいーんじゃないの?』
じわりと熱くなった胸。……何かがこみあげてくる。
「ただいまっ」
もう一回そう言いながらリビングに小走りで入って、いつも通りソファでテレビを見ている朱里くんに飛びついた。
「うわぁっ!……っ、なんだよ!」
「なんとなくっ」
「離せ、バァカ!!」
べしっとおでこを叩かれた。
「痛っ」
ひどい……。
玄関にはいると、家は煌々と電気がついている。
朱里くん、帰ってるんだ。
今まで気づかなかったけど、玄関でそろえられている朱里くんのスニーカーをみると、胸があったかくなるんだ。
そして、蘇るあの会話。
『あたしのためってこと? 』
『それでいーんじゃないの?』
じわりと熱くなった胸。……何かがこみあげてくる。
「ただいまっ」
もう一回そう言いながらリビングに小走りで入って、いつも通りソファでテレビを見ている朱里くんに飛びついた。
「うわぁっ!……っ、なんだよ!」
「なんとなくっ」
「離せ、バァカ!!」
べしっとおでこを叩かれた。
「痛っ」
ひどい……。