【完】君に惚れた僕の負け。
こみ上げてくる愛しさを抑えきれなかっただけなのに。
小さいときはあたしが飛びついたらそのまんま抱き着かせてくれたのにな。
もう高校生だもんね。
昔の方がよかったなぁ……いろいろ。
まぁいいや。
「ねぇ見てこれ。可愛いでしょ」
クレーンゲームでとってもらったレッサーパンダをじゃーんとお披露目。
「なにそれ?抱き枕?」
全然こっち見ないなぁ。
「ちゃんと見てよ。このレッサーパンダの抱き枕、表情が可愛いの」
朱里くんの前にずいっと抱き枕を差し出しながら顔を仰げば、共感の反対側の顔をしている彼がいた。
「その抱き枕のどこが可愛いわけ?」
なんですって?
小さいときはあたしが飛びついたらそのまんま抱き着かせてくれたのにな。
もう高校生だもんね。
昔の方がよかったなぁ……いろいろ。
まぁいいや。
「ねぇ見てこれ。可愛いでしょ」
クレーンゲームでとってもらったレッサーパンダをじゃーんとお披露目。
「なにそれ?抱き枕?」
全然こっち見ないなぁ。
「ちゃんと見てよ。このレッサーパンダの抱き枕、表情が可愛いの」
朱里くんの前にずいっと抱き枕を差し出しながら顔を仰げば、共感の反対側の顔をしている彼がいた。
「その抱き枕のどこが可愛いわけ?」
なんですって?