【完】君に惚れた僕の負け。
「返してよー!抱き枕どこにしまったの!?」
「今ごろ引っ越しの相談でもぶってるよ」
「それトトロ……伝わりにくい」
「いいから。早く風呂入って来いよ」
「なんで?」
「一緒に寝るんだろ。待ってるね?」
両肩に添えられた手のひらはふんわりと優しくて、抵抗する間もなく。
ちゅう。
鎖骨に柔らかくて熱い唇の感触……。
かぁぁっと顔が熱くなる。
「も、もう!ばかぁ!!」
――バチーン!