【完】君に惚れた僕の負け。
ざっぱーんとお風呂に入った。


せっかくふうちゃんと池田くんが頑張ってとってくれたのに……。



明日にでも抱き枕を探してみよう。



「お風呂あがったよー」



ってもう朱里くんいないし。



トントン、朱里くんの部屋をノックしてから扉をそっと開く。



スマホゲームしながらベッドに横になっている朱里くんがちらっとだけこっちを見た。



「なに?」


「なにって、一緒に寝るんでしょ?」




中学の時ぶりだし、ちょっと照れ臭いけど。



朱里くんといろんな話しながら寝るのは好きなんだ。



だから、ちょっとわくわくしてたのに。




ねぇ、なにその沈黙?



それと愕然としたその目は?


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