【完】君に惚れた僕の負け。
ちょうどそんなころ、恋々のお父さんが転職して、衝撃的なことを言った。


『これから務める会社はある程度出世したら海外に駐在になる。それがまた次の出世につながるようになってる』


どーゆー意味?



でも、話を聞いた俺の母親が『じゃあ、いつか海外に引っ越すの?!』と衝撃を受けているのを見て、ざっくりと理解した。



『恋々、どこかに引っ越すの?』



『外国だって。飛行機乗って、ずっと遠く』



ーーガラガラガッシャーン!


と俺の脳天に稲妻でも落ちたような衝撃。



俺は大泣きした。



泣きわめきながら、恋々の父親というのは【最大の悪魔】だと脳みそに刻み付けた。



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