【完】君に惚れた僕の負け。
針と糸を受け取って、会釈してからまた恋々を引きずる。



「ヒナっ!助けて!」


「Have a good time~♪」



ヒナさんはにこやかに恋々を見捨て、手を振っている。



「ヒナひどい!薄情者―っ!」


ざまあ。


誰もいない空き教室に入った。


「なに、どうしたの、朱里くん……」


怯えるような声だすのは、俺がガチで怒ってるからだろうね。



< 270 / 421 >

この作品をシェア

pagetop