【完】君に惚れた僕の負け。
膝を抱えていた手にぎゅっと力がこもる。


――ドキドキドキドキ。


心臓が一気に速くなっていく。


あまりの衝撃、青天のへきれき。


「……好き?あたしが、朱里くんを……」


びっくりしすぎると涙って止まるんだ……。



いや、でも……。


「えぇぇ……?」



家族愛とは違うLOVEの好き……?



考えようとすればするほど、頭の中に霧がたちこめる。




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