【完】君に惚れた僕の負け。
スーパーの長蛇の列に並んで番が来てからケチャップの買い忘れに気づくいつものパターン。
……コンビニでいいや。
スーパーの袋を抱えて、マンションの最寄のコンビニの駐車場に入ろうとしたときだった。
「……待てって!」
緊迫した声に思わず顔を上げると、
コンビニから飛び出してきた高校生くらいの女子の手を、男子が掴んでいる。
こ、これって、痴話げんかっていうやつ……!?
ドキドキしながらもそこに目を移したとき、思わず声が出た。
「え……?」
女子の手を掴んでいるあの人、
間違いなく、朱里くんだ……。
……コンビニでいいや。
スーパーの袋を抱えて、マンションの最寄のコンビニの駐車場に入ろうとしたときだった。
「……待てって!」
緊迫した声に思わず顔を上げると、
コンビニから飛び出してきた高校生くらいの女子の手を、男子が掴んでいる。
こ、これって、痴話げんかっていうやつ……!?
ドキドキしながらもそこに目を移したとき、思わず声が出た。
「え……?」
女子の手を掴んでいるあの人、
間違いなく、朱里くんだ……。