【完】君に惚れた僕の負け。
(SIDE 恋々)
溢れる嫉妬が止まらなかった。
抑えられなかった。生まれてはじめての感覚だった。
だからって「もう触んないで」なんて言っていいわけないのに……。
「あたし、なにしてんの……」
朱里くん、見たことないくらい傷ついた顔をしてた。
抑えきれなかった嫉妬と入れ替わるように後悔が溢れて、どうしていいかわかんなくなって。
そうしているうちに、「同居解消」って言われた。
なんであんなひどいことを言ったの。
あたしの馬鹿。