【完】君に惚れた僕の負け。
もうすぐクリスマスな某日。
朝6時半、寝てるんじゃないか疑いたくなるような目の開き方の朱里くんは「クリスマス、どっか行きたいとこある?」とあたしの隣に座った。
「んー……。どこがいいかな」
てっきり家でのんびりするんだと思ってたから、考えてなかったな。
朱里くんになんとなく目を向けると、ボケーッとした彼は、伏せられたられあたしのスマホを見ていた。
ウサギに加工されたあたしと朱里くんのツーショット、お気に入りの一枚をあたしも一緒にぼけーっと眺め始めたら。
――ピロン。とスマホが鳴った。
メッセージの内容を確認した瞬間、あたしの時が止まった。
たらりと一筋の汗が流れる。
これは、緊急事態発生。
朝6時半、寝てるんじゃないか疑いたくなるような目の開き方の朱里くんは「クリスマス、どっか行きたいとこある?」とあたしの隣に座った。
「んー……。どこがいいかな」
てっきり家でのんびりするんだと思ってたから、考えてなかったな。
朱里くんになんとなく目を向けると、ボケーッとした彼は、伏せられたられあたしのスマホを見ていた。
ウサギに加工されたあたしと朱里くんのツーショット、お気に入りの一枚をあたしも一緒にぼけーっと眺め始めたら。
――ピロン。とスマホが鳴った。
メッセージの内容を確認した瞬間、あたしの時が止まった。
たらりと一筋の汗が流れる。
これは、緊急事態発生。