【完】君に惚れた僕の負け。
今年も今日で終わりという、大晦日。
数日前からコツコツ始めた大掃除、今日は朱里くんがキッチンを、あたしはお風呂場を掃除中。
浴槽の中に降りて磨いていると、「恋々」と声が聞こえて顔を上げた。
「ちょっと風呂の天井掃除したいんだけど」
お風呂掃除の三種の神器でも検索したかのような道具を片手に「代わるよ」と浴室に入る朱里くん。
あまりの本気の姿勢に、唖然としながら立ち上がる。
「あの……。掃除、適当でいいと思うんだけど」
数日前からコツコツ始めた大掃除、今日は朱里くんがキッチンを、あたしはお風呂場を掃除中。
浴槽の中に降りて磨いていると、「恋々」と声が聞こえて顔を上げた。
「ちょっと風呂の天井掃除したいんだけど」
お風呂掃除の三種の神器でも検索したかのような道具を片手に「代わるよ」と浴室に入る朱里くん。
あまりの本気の姿勢に、唖然としながら立ち上がる。
「あの……。掃除、適当でいいと思うんだけど」