【完】君に惚れた僕の負け。
翌朝、午前10時。
主に朱里くんへの大量のお土産とともに、パパとママが帰ってきた。
「ありがとうね、朱里くん」
「いえ、お役に立てたかどうかわからないですが……」
聞き分けよさそうな顔が、申し訳なさそうに笑っている。
板についた朱里くんのぶりっ子だ。
あたしはいつも通り、あえて突っ込まない。
穏やかに談笑する3人を横目に、途中まで済ませてある朱里くんの荷造りを続ける。
「朱里くんが一日三回も生活ぶりをレポートにして送ってくれるから落ち着いて仕事ができたよ。本当にありがとう、朱里くん」
と、パパに肩に腕を回され、「今日は飲もう」とノンアルコールのシャンパン注がれているけど……。
レポートって何だろう?
主に朱里くんへの大量のお土産とともに、パパとママが帰ってきた。
「ありがとうね、朱里くん」
「いえ、お役に立てたかどうかわからないですが……」
聞き分けよさそうな顔が、申し訳なさそうに笑っている。
板についた朱里くんのぶりっ子だ。
あたしはいつも通り、あえて突っ込まない。
穏やかに談笑する3人を横目に、途中まで済ませてある朱里くんの荷造りを続ける。
「朱里くんが一日三回も生活ぶりをレポートにして送ってくれるから落ち着いて仕事ができたよ。本当にありがとう、朱里くん」
と、パパに肩に腕を回され、「今日は飲もう」とノンアルコールのシャンパン注がれているけど……。
レポートって何だろう?