【完】君に惚れた僕の負け。
◇
翌朝、朱里くんのいない部屋は、人数が増えて荷物も増えたのにすごく寂しい。
ため息をつきながらキッチンに行くと、ママが鼻歌を歌っていた。
「何度見てもキッチン綺麗ねぇ~。引っ越す前よりきれい。見違えたわね」
「それね、朱里くんが磨いたから……」
「本当に朱里くんがいて助かったわぁ」
優雅に紅茶を飲むママの手元を見てぎょっとした。
「マママママ、MAMAマグ使ってる!」
こんなのペアで買ったのばれちゃったの!?
うっかりしてた。仕舞うの忘れてたぁ……!
なんて言い訳しよう!?
頭を高速回転させる。
翌朝、朱里くんのいない部屋は、人数が増えて荷物も増えたのにすごく寂しい。
ため息をつきながらキッチンに行くと、ママが鼻歌を歌っていた。
「何度見てもキッチン綺麗ねぇ~。引っ越す前よりきれい。見違えたわね」
「それね、朱里くんが磨いたから……」
「本当に朱里くんがいて助かったわぁ」
優雅に紅茶を飲むママの手元を見てぎょっとした。
「マママママ、MAMAマグ使ってる!」
こんなのペアで買ったのばれちゃったの!?
うっかりしてた。仕舞うの忘れてたぁ……!
なんて言い訳しよう!?
頭を高速回転させる。