【完】君に惚れた僕の負け。
「ただいまぁ……」



なんであたしこんな全力で走らされたの。



澄んだ青空に心地いい湿度と温度。


そんな日にどうしてこんなに汗だくにならなきゃいけなかったの。



ふうちゃんって本当に勝手。



でもあの愛嬌ある笑顔みたら憎めないというか……。



とりあえずシャワーを浴びた。



浴室の窓から春の穏やかな光が差し込んで気持ちいい。




今日の夕飯何作ろうかなぁとか考えながら、脱衣所で体を拭いて、下着を。



そう。



ぎりぎり下着だけは上下身に着けた瞬間。





ガチャ、とドアが開いたのだ。



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