【完】君に惚れた僕の負け。
「今日から弁当も作って朝昼晩、消費する」


「お弁当?」


「今日は俺が作ったから、明日は恋々の番ね」



「ええ? 朱里くんお弁当つくってくれたの?」


目を輝かせちゃう、それは!


「嬉しい……っ!」



最近お昼ずっとパンだったし、太るなっておもってたの。



「……いいから。早く飯食えよ。俺先行くから」


「え!?なんで!?」



本当に置いて行かれた……。



朝、用事でもあるのかな。



……って!朱里くんってば、お弁当箱忘れてるし。



「もう、仕方ないなぁ」



朱里くん、抜けてるんだから。



大丈夫。お姉さんがちゃーんと持って行ってあげるからね。



ついでに朱里くんの学校での様子も見て、ご両親に報告もしよう。



うん、あたしって、できた同居人だなぁ……。



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