【完】君に惚れた僕の負け。
髪を低めのツインテールにしてルンルンと鼻歌を歌いながら着替える。
今日はセーラー服。大きめの紺色ストライプのりぼんをつけて。
制服選ぶだけで楽しいからこの高校入ってよかったぁ……。
って遅刻しちゃう!
慌てて学校に向かった。
◇
授業を終えたお昼休み。
ヒナと池田くんとふうちゃんで机を囲んでお弁当の準備をしている時。
「恋々どこいくの?」
ヒナがあたしを見上げた。
「朱里くんがお弁当忘れたから届けてくる」
「へぇ?近所にすんでるから?」
ヒナの不思議そうな声に、どきぃっとした。
うっかりしてた。同居のことは言ってないんだったっけ。
「そうそう、偶然朱里くんのお母さんに道端で会って、たのまれちゃって……」
「そうなんだね。行ってらっしゃい」
「ついでにお茶買ってきてくれない?」
池田くんにさりげにパシられつつ、あたしはお弁当を抱えて教室を出た。
今日はセーラー服。大きめの紺色ストライプのりぼんをつけて。
制服選ぶだけで楽しいからこの高校入ってよかったぁ……。
って遅刻しちゃう!
慌てて学校に向かった。
◇
授業を終えたお昼休み。
ヒナと池田くんとふうちゃんで机を囲んでお弁当の準備をしている時。
「恋々どこいくの?」
ヒナがあたしを見上げた。
「朱里くんがお弁当忘れたから届けてくる」
「へぇ?近所にすんでるから?」
ヒナの不思議そうな声に、どきぃっとした。
うっかりしてた。同居のことは言ってないんだったっけ。
「そうそう、偶然朱里くんのお母さんに道端で会って、たのまれちゃって……」
「そうなんだね。行ってらっしゃい」
「ついでにお茶買ってきてくれない?」
池田くんにさりげにパシられつつ、あたしはお弁当を抱えて教室を出た。