【完】君に惚れた僕の負け。

「恋々も一緒に食べよ」



小さな口にカップケーキを押し付けて。



俺はその反対側をかじる。



「―――――っ!」



声にならない声をあげて、真っ赤に上気する恋々の頬。



……死ぬほど可愛い。



気づけば俺の口角はにやりとあがってる。




< 76 / 421 >

この作品をシェア

pagetop