チョコレート記念日Ⅱ~ホワイトデー編~
「いや、ちょっと、友達と会う約束しててさ」
パッと出たのはそんな嘘。
さすがに蘭のプレゼントを買いにいくなんて、言えないわけで。
せっかくならサプライズにしたいしな。
「ふーん?そうなんだ??松山くん?」
「そ、そう!松山。実は買い物に付き合う予定で」
松山とは、俺の友達でクラスメート。
俺がよく一緒に遊ぶから時々、蘭を含め3人で遊んだりもする。
「ら、蘭こそ急にどした?なんか、用事??」
休みの日、俺が蘭を誘うことはあれどあまり、蘭の方からは来てくれないので内心かなり嬉しい俺。
「うーん、そんな大した用事じゃないんだけど、暇だから、一緒に新作ゲームしようかなぁって、思って来たんだけど、松山くんと遊ぶならまた、今度にするね」